那須烏山の真夏を彩る山あげ祭の「将門」滝夜叉姫登場シーンです。
大森茂宏氏の「先祖が残した烏山のお天王さん」(絶版)の記録を見ると大正12年鍛冶町当番の年に仲町が付祭で「将門」を上演したのが初演となっています。
「将門」は本名題を「忍夜恋曲者」、別名題を「忍夜考事寄」といい天保7年に江戸市村座で初演された常磐津所作狂言です。
それ以来、烏山の山あげ祭では「将門」が今日に至るまで上演され続けています。
「嵯峨や御室の花盛り浮気な蝶も色かせぐ」のクドキの部分の情景が山あげ祭の山とうまく調和しているからでしょうか。
池袋の古本屋で常磐津松尾太夫の「将門」を入手しましたので、下記から再生できるようにします。山あげ祭の「将門」とは節が違いますが、お楽しみください。